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食物アレルギー(3)食べて治す方法も [食物アレルギー]

 ある食べ物でぶつぶつがでたり、かゆくなると、その食べ物は食べさせない方がいいと考えるのは当然のことです。食べ物でひどい症状がでたと聞くと、食べさせるのが怖くなるのもよくわかります。

 以前は、食物アレルギーでは、食べるとひどくなるので食べないようにする(除去する)のが、早く治る方法だと信じられていました。ところが、最近の調査では、食べる方が早く治るという報告もみられるようになりました。英国ではピーナッツアレルギーが多いのですが、それを心配して、できるだけピーナッツを食べさせないようにした子より、早めに食べさせた子のほうが、アレルギーになりにくいということがわかりました。

 こういう結果から、アレルギーのある食べ物を少しづつ食べさせながら、慣らしていくという方法も最近では行われています。もちろん、ひどい症状がでることもありますので、病院などで注意しながら進めていく必要がありますが。

 卵を食べると、少し口のまわりにぶつぶつができるといった程度の反応がみられる時は、完全に卵を止めるのではなく、少しずつ食べ続ける方が早く食べられるようになる可能性があります。アレルギーがあるとわかった食べ物を完全に止めてしまうのではなく、どのようにしたら食べられるようになるのかということを、医療機関で相談してください。

 
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がき先生の主張(2)感染症は予防できる? [がき先生の主張]

 子どもの病気には、うつる病気がたくさんあります。感染症と呼ばれて、ウイルスや細菌が原因となります。うつる病気になったといえば、他の人にうつらないかどうか、兄弟にうつらないか、他の人から移されないかということが気になります、

 うつる病気なら、うつらないようにすれば、病気にならずに済むのですから、予防を考えるのは当然のことです。学校保健法では、特に重要な病気について、出席停止の期間を決めています。病気になって、ある程度時間が経てば、人にうつさなくなるという考えです。

 では、人にうつす期間だけ病気の子が休んだら、病気の流行はなくなるのでしょうか?いくつかの問題点があります。
1.病気というのは、症状が出る前に人にうつすことがあります。みずぼうそうでは、ぶつぶつがでる前の日から人にうつるといわれています。症状の出初めのほうが人にうつしやすいようです。
2.軽い病気の子でも、人にうつすことがあります。インフルエンザでは、検査ができるようになって、熱がなく、軽い咳のインフルエンザがあることがわかってきました。インフルエンザと思わずに、人にうつしているかもしれません。むしろ、元気そうな軽い症状の人の方が、他の人にうつす機会が多いかも知れません。

 病気になった子が十分の期間休んでいるのに、流行が簡単に収まらないのは、こういう理由があるからだと思われます。どのくらい時間が経ったら病気をうつさなくなるかということだけでなく、病気の子が休んだら、どの程度流行が抑えられるのかということを検証しないと、診断された子だけが、休むのは不公平な気がします。
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薬の話(4)熱さまし [薬の話]

 熱が高い時に、熱さましが使われます。子どもの熱さましに使われるのは、主にアセトアミノフェンという薬です。熱が下がり過ぎることがなく、どんな場合でも使えます。大人に使われる薬は、子どもに使わない方がいい場合がありますので、注意しましょう。

 アセトアミノフェンは、シロップ、坐薬、粉薬、錠剤という形で発売されています。2歳までくらいのお子さんでは、坐薬が使い安いでしょう。少し大きくなると坐薬を嫌がることがあり、粉薬やシロップを使うことが多くなります。薬の効き方には大きな差がないとされています。

 アセトアミノフェンは、服用してから30分くらいで効きはじめて、1-2時間がピークで、4-6時間もすると効果がなくなります。6時間間を空けたら、また使っていいというのは、影響がなくなるからということです。

 熱さましは痛み止めの働きもします。年齢の大きい子では、頭が痛い、のどが痛いなどの時に、熱がなくても痛み止めとして飲んでもかまいません。

 熱さましは高い熱を平熱に下げるために使うものではありません。高い熱を下げる必要はないからです。熱が少しでも下がったり、痛み止めになれば、お子さんのつらさを減らすことができるでしょう。
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検査の話(3)CRP [検査の話]

 感染症の検査によく使われる血液検査にCRPというものがあります。C-反応性蛋白のことで、体の中で何らかの炎症が起こった時に高くなります。大人では、膠原病、心筋梗塞、悪性腫瘍、手術などで高くなることがありますが、子どもではこういう病気はめったにありませんので、感染症が疑われる時に検査することがあります。

 ウイルスによる感染症では、通常はCRPの値はそれほど高い値になりません。ところが細菌による病気では、高い値になることがあります。そこで、CRPが高かったら、治療が必要な細菌による感染症と診断されることになります。細菌による場合は、抗生物質による治療が考慮されます。

 ところが、ウイルス感染症でもアデノウイルスのようにCRPが高くなることがあります。逆に細菌感染症でも早い時期にはCRPが上がらないことがあります。他の検査などと合わせて診断をする必要があります。

 米国では、CRPの検査だけでは、病気が重症かどうか判断できないということで、CRPの検査を重視しないと言われています。日本では、CRPの検査に頼り過ぎる傾向があります。CRPの値が高くて、白血球の数が多かったら、一般状態は悪くないのに入院になったという話を聞くことがあります。結果としてそれほど大した病気ではなかったということは珍しくありません。

 CRPが高い場合に、重大な病気が隠れていることもありますから、用心をするに越したことはありませんが、あまり検査の値に振回されないようにというのは、私達、医療関係者が心がけておくべきことです。

 

 
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検査の話(2)子どもの正常値 [検査の話]

 お子さんが血液検査を受けた時に、検査結果を見ると、正常値より高すぎたり、低すぎたりすることがよくあって、気になることがあります。検査結果に書いてある正常値は、大人の正常値なので、子どもでは、病気でもないのに、異常になってしまうことが珍しくありません。

 子どもの正常値は、大人の正常値とは少しずつ違います。例えば、子どもで大人より高い値がでるのは、白血球の数、アルカリフォスファターゼ、LDH、GOT,GPTなどがあります。逆に低い値になるのは、貧血をみるヘモグロビン、コレステロールなどがあります。

 小児の診療に携わる医師は、子どもの正常値を考えて結果を見ますので、印刷された正常値だけで判断することはありません。気になるようなら、どのように値をみたらいいかきいてみるといいでしょう。
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検査の話(1)検査は万能ではない  [検査の話]

 病気の診断に検査が行われることがあります。血液検査や鼻やのどから検体を取る迅速検査が行われます。「検査でインフルエンザだと言われました」とか「検査でインフルエンザではないと言われました」と聞くことがありますが、検査ですべてわかるのでしょうか?

 検査の結果を読むのに気をつけないといけないことがあります。
1.検査が間違って陽性(その病気である)になったり、陰性(その病気でない)になることがあります。これは検査法に限界があるからです。インフルエンザでもウイルスの量が少ないと検査が陽性になりません。

2.検査が陽性であってもその病気でないことがあります。のどから溶連菌がでても、ただ、単に菌がいるだけで、熱は別の原因ということがあります。

3.検査が元々、その病気を診断するのに適していないことがあります。
食物アレルギーの検査に血液検査や皮膚の検査が使われますが、これは本人の持っているアレルギーの体質を調べているだけで、食べたら反応がでるということを調べているわけではありません。卵アレルギーの体質はあるが、食べても問題ないということはよくあります。
麻疹にかかったかどうかを調べる抗体検査も、たくさんある抗体の一つだけを調べているので、抗体がないけれど、すでに罹っているという場合があります。

 検査というのは万能ではないのですから、検査の結果だけでなく、どういうことが考えられるのか説明をしてもらってください。


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食物アレルギー(2)検査について [食物アレルギー]

 食物アレルギーがあるかどうかを調べるには、いくつか方法があります。よく使われるのは血液検査です。1回の検査で何種類かの食べ物について調べられるので便利ですが、その結果の判定には注意が必要です。血液検査で陽性でも、食べられることがあるからです。

 血液検査はアレルギーの体質の一部を調べているに過ぎません。値が高い程、食べ物で反応がでる可能性が高くなるといわれますが、検査だけから食べたらいけないということはできません。

 皮膚に食べ物をつけて、赤くなるかどうかで検査する方法もありますが、これも反応しやすさを調べるものです。血液検査よりは、信頼性が高いとされていますが、それでも食べたらだめということではありません。こういう検査はどうしても直接の検査ではないので限界があります。

 食べ物でアレルギーがでるかどうかは、食べてみるのが一番はっきりします。これを負荷テストといいます。食べ物で反応が強く出やすい場合は、病院で注意しながら食べさせてみることがあります。そうでない場合は、診療所で食べてもらったり、家で食べてみることもあります。

 血液検査で陽性と言われたから、食べるのを止めているという子は少なくありません。その中でも問題なく食べられる子はいます。ただ、慎重に進めていく必要があります。





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がき先生の主張(1)病名よりも症状が大切 [がき先生の主張]

 近頃は、保護者の方から、何という病気ですかと聞かれることがよくあります。感染する病気の原因になるウイルスや細菌の検査が簡単にできるようになったからです。

 インフルエンザ、ロタウイルス、アデノウイルス、RSウイルス、ノロウイルス、溶連菌などの検査が、その場でできるようになって、以前は、「ウイルスによる胃腸炎です」「かぜです」と説明していたのが、ウイルスの名前で病名をいうことができるようになりました。

 病気の原因がわかることはいいことなのですが、あまりそれにこだわると、困ることもあります。保護者の方は、病名を聞いて、大変な病気なのではと心配されます。お子さんが元気なのに、病名を知るために、病院を受診するのは必要ありません。時には、保育園からどういう病気か調べるために、病院に行くようにと言われることもあります。

 子どもの病気は、同じ病気でも軽い場合もあれば、重症になることもあります。ノロウイルスも健康なお子さんでは、ほとんどの場合は自然に治ります。しかし、吐くのが続いて脱水になれば、点滴や入院が必要になることがあります。ノロウイルスといわれなかったから、大丈夫ということにはならないのです。

 子どもの感染症は、ほとんどの子が自然になおります。どういう病名かということより、お子さんの状態がどうなのかということを、小児科医は見ています。病名がわかるということは、役に立つことが多いのですが、それにこだわり過ぎると、弊害もあると思います。
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家庭看護(5)下痢の時の食事 [家庭看護]

 お子さんが下痢になっている時に、どんなものを食べさせればいいかと聞かれることがあります。かっては、下痢の時には消化のいいものを食べさせる方がいいと考えられて、おかゆやウドンなどが勧められていました。

 しかし、近年の研究で、栄養のあるものを食べる方が良いとわかってきました。栄養のあるものの方が腸の回復が早いという結果だったのです。下痢があっても食欲のある時は、いつもと同じようなものを食べさせてかまいません。おかゆやウドンだとお腹がすいて、機嫌が悪くなるかも知れません。

 吐いている時は、少し事情が違います。塩分の含まれた水分(イオン飲料)を与えるようにします。この場合もある程度水分が取れて、食べたがるようなら少しずつ食べさせるようにします。少量を何度もあげるのがコツです。
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家庭看護(4)薬の飲ませ方 [家庭看護]

 子どもの薬の飲ませ方についていくつか書いてみます。

1)薬を飲む時間は食事の後でなくてもかまいません。1日3回なら、起きている時間を3等分、つまり起きた時、2時頃、夜寝る前というように食事に関係なく飲むといいでしょう。

2)薬は何に混ぜてもかまいませんが、できるだけ少ない量で溶くことをお薦めします。量が多いと飲み残すことがあります。いつも飲んでいるジュースや牛乳に混ぜると、味の違いに気付いて飲んでくれないかも知れません。

 子どもの薬はシロップでだされることが多いようですが、粉薬の方が飲ませやすいこともあります。薬の種類が多くて、中に苦い薬が入っていると全部の薬を飲まなくなってしまうことがあります。必要最小限の薬を出すように心がけています。

 
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